LNTのもう一つの重要な倫理は、他のビジターの体験の質を保つことです。LNT原則7は、誰もが平等に自然を楽しむことを保証します。多くの人が自然の音に耳を傾け、ありのままの自然を楽しむためにアウトドアに出かけます。過度の騒音、人混み、傷ついた自然は、人々のアウトドア体験の質を下げます。

グループサイズが小さく、他のグループとの接触が少なく、行動が目立たない場合、プライバシーを保って自然を楽しむことができます。他のビジターを隔離した環境を維持するためには、休日や週末の旅行を避け、オフシーズンに出かけるべきです。

テクノロジーは、アウトドアの楽しみ方も変えています。音楽を聴いたいり、動画を撮影したりハイテクのアウトドアユーザーが増えています。一方で、テクノロジーの使用を最小限にするアンチハイテクのアウトドアユーザーもいます。アウトドの活動の選択は自由ですが、自分の行動が他のビジターにどのような影響を与えているかよく考えましょう。イヤホンで音が漏れないように音楽を楽しんでいても、他のビジターの存在に気づかずに、悪影響を及ぼすこともあります。

狭いトレイルでは、一般的に登りが優先で、下のハイカーは道を譲ります。また、乗馬の場合は、全てのハイカーが乗馬に道を譲り、マウンテンバイクの場合は、ハイカーと乗馬の両方に道を譲ります。マウンテンバイクをするときは、常にコントロールを維持し、他のビジターを抜くときは、自分の存在を知らせましょう。

乗馬のグループは、トレイルの優先権をもっています。ハイカーやマウンテンバイクはトレイルの谷側に避けます。馬は音に敏感なので、乗馬のビジターとも大声で話さないようにしましょう。

休憩するときは、トレイルをあけ、耐久性のある地表で休みましょう。キャンプサイトは、岩やブッシュなどで、他のビジターから見えない場所を選びましょう。キャンプサイトでの生活も、他のハイカーに影響を与えないように、静かに生活しましょう。

遠くからもよく見えるような色の衣類や装備は勧めません。特にひらけた場所では、明るい原色は一目につきやすくなります。視覚的なインパクトを下げるために、できる限りアースカラーを選びましょう。

ペットは常にリードで繋いでおきましょう。ペットは野生動物の分類には入りません。糞を拾うか、人間と同じように処理してください。一部の地域では、ペットが禁止されていたり、常にリードに繋いでおくことが義務付けられているところもあります。