たき火vsストーブ:かつては、料理や暖をとるために当たり前だったたき火。古くから日本の文化にも染み込んでいます。今でもキャンプにおける活動としてたき火を欠かさない人もいます。たき火の技術は、全てのキャンパーにとって欠くことできないスキルです。しかしながら、不適切な焚き火のスキルは、自然に大きなダメージを与え、地表の外観を傷つけ、薪を大量に消費します。軽量で簡便なストーブにより、キャンプの熱源は焚き火からストーブに変わりました。ストーブは、環境への影響を最小限にして、ほとんどの環境で作動し、キャンプに欠かせない装備となりました。

私たちはたき火をすべきですか?

・たき火をするときの最も重要な判断基準は環境へのダメージです。
・たき火をする時期、場所における火災の可能性はありますか?
・たき火をする場所の管理上の規制はありますか?
・たき火をするのに十分な落ちている薪はありますか?
・樹木や低木の成長が遅く、薪の供給が少ない高山や乾燥地帯ではありませんか?
・あなたはダメージを残さないたき火の技術はありますか?

たき火のダメージを最小限にする

たき火は薪が十分にある環境で行います。高山、たき火の頻度が高い場所、乾燥地帯など、薪の供給が需要に追いつかない場所では行わないようにしましょう。LNTのたき火のテクニックは、たき火の跡を残しません。

ファイヤーリング

たき火をする最適な場所は、キャンプサイトに常設されたファイヤーリングです。たき火の大きさは最小限にし、あなたが火を使っている時だけにしましょう。薪は完全に灰になるまで燃やします。消化するときは、土ではなく、水をかけます。土は完全に消化することはできません。長年焦げ跡が残る岩の上や近くではたき火をしないようにしましょう。

マウンドファイヤー

マウンドファイヤーは、移植ゴテ、ビニールシートがあれば簡単できます。まず、赤土、砂利、砂を集めます。黒土は土壌生物が生息し、可燃性があるため使いません。周辺の可燃物を除去し、シートの上に、土を10-15cmの高さに盛ります。マウンドの中央を窪みを作り、灰や炭が周囲に溢れないようにします。焚き火が終わったら、シートごと土を運び、元あった場所に戻します。マウンドファイヤーは、岩、草など、焚き火がふさわしくない場所でも行うことができます。

ファイヤーパン

ファイヤーパンも、優れたたき火台の一つです。金属製のオイルの受け皿やグリルの火受け皿は、優れたファイヤーパンになります。皿と地面の間には、最低9cmの間をあけ、土壌への熱の影響を避けましょう。石でそこを上げるか、赤土を盛った上で行います。

・薪は落ちている枝のみを使いましょう。
立っている木は枯れているかに関わらず、生物の生息地になっているので、使わないようにしましょう。
・倒木は、鳥や動物の隠れ家を提供し、土壌の保水力を高め、分解により栄養分をリサイクルしているので、使わないようにしましょう。
・立っている木や倒木から、枝をとるっと、その場の景観を変えてしまいます。
・手で折れる、指の太さ程度の枝で十分です。太くても手首以下の太さを選びましょう。
・キャンプサイトから離れた広いエリアから薪を集めましょう。
・河原や海岸では、乾いた流木を使いましょう。
・家から薪を持ち込まないようにしましょう。指定の場所で購入するか、許可された場所から調達しましょう。
・プラスチックやアルミホイルは燃やさずに、家に持ち帰りましょう。

片付け

・白い灰になるまで燃やし切ります。
・炭が残ったら消化した後に、指でできる限り細かく砕きましょう。炭は最も分解されにくい状態です。
・消化した灰を、キャンプサイトから離れたところにばら撒きましょう。
・マウンドファイヤーの土を元あった場所に戻しましょう。
・未使用の薪は、できる限り自然に見えるようにばら撒きましょう。

安全

・子どもがストーブやたき火をするときは十分に監視しましょう。
・ストーブの使用マニュアルに従いましょう。
・燃料は指定のものを使いましょう。
・火を起こしているときはその場に必ずいましょう
・可燃物を火から遠ざけましょう。
・全ての火は完全に消化しましょう。

LNT原則6 野生動物の尊重