きれいない石、植物、貝殻、文化的な遺産を見つけたら、他のビジターともその発見の感動を分ち合いましょう。

テントサイトの改良を最小限にする

あなたが来た時と同じようにサイトを残しましょう。テントの周りに堀を掘ったり、斜面を掘って平にしたり、サイトに改良を加えないでください。良いテントサイトは作るのではなく、見つけましょう。テントを立てるときに移動した、石、枝、松ぼっくりなどは、離れる前に元通りに戻しましょう。大きなキャンプサイトの場合、使用したイス、テーブルなども解体し、元通りに戻します。

キャンプ場や合法的に管理されたキャンプサイトの場合、適切に管理されたファイヤーリングはそのままにしておきます。それらを解体すると、新たな場所にファイヤーリングが作られ、新たな焚き火の影響を広げます。

生きている木や植物を傷つけない

ものを下げたり、テントの腰綱を張るために、木を折ったり、何かを打ち込むことは避けましょう。イニシャルを木に刻むことは、未来まであなたの汚名を残します。木の葉のついた枝を、スリーピングパッド代わりにすることは、最小限の利益と最大限のダメージを残します。スリーピングパッドは事前に準備しましょう。

数本の花を摘むことは、環境に与える影響はほとんどありません。しかし全ての訪問者が、「ほんの少しだけ」と思った場合、そのダメージが蓄積すると、いつかは取り返しのつかない大きなダメージとなります。花を摘む代わりに、写真をとったり、スケッチで残しましょう。

地元の人たちは、時折食用に山菜を採ることがありますが、次の年もまた同じように山菜が育ち、地元の人と平等に分けられるように配慮して採っています。訪問者が同じ行動をするときには慎重に判断しなければなりません。

自然物や文化的遺産を残す

奇岩、地層、鍾乳洞などの美しく珍しい自然物は、バックカントリーの雰囲気を高め、近くで触れてみたくなりますが、大変脆い場合もあります。次にビジターが同じ体験ができるように、触れずに楽しみましょう。国立公園やその他の保護地区で、これらの自然物の移動は違法となります。

同じ倫理が人間が作った文化的遺産にも当てはまります。文化財は、自然物と異なり、一度壊れると二度と戻ることはありません。自然物同様に触れずに楽しみましょう。ほとんどの文化財の多くは法律によって保護されています。破損したり、持ち出すことは違法となります。

LNT原則5 最小限のたき火の影響