2日間のトレーナーコースは、アウトドアの最前線に立つ指導者、管理者のために適した資格です。例えば、アウトドアガイド、キャンプカウンセラー、アウトドアセンタースタッフ、学校教員など、参加者、生徒に対してアウェアネスワークショップや、日常的な野外指導を通じて、LNTを伝える役割を担っています。

カリキュラは、LNT7原則の中から特定のトピックスを選び、コースの参加者に対して、ワークショップのティーチングを行います。参加者は、このティーチングや、インストラクターからの補足を通じて、LNT7原則の基礎的なスキルを身につけます。

トレーナーコースを通じて、多くの野外指導者は、LNTの必要性を理解し、LNTを実践するようになります。

トレーナーコースの参加者は、LNTのテクニックに関する知識と理解が有意に向上しました。

トレーナーコース参加者は、LNTに対する一貫した態度の変容が見られました。

トレーナーコースに参加した94%が、コース後にLNTの指導を行っています。

Q.トレーナーコースを開催するにはどんな条件が必要ですか?

A.以下の全ての条件を満たさなければなりません。
1)マスターエデュケーターが指導をする。
2)LNTJの個人、もしくは団体メンバーである。
3)指導者が適切な応急処置資格及び活動に必要なガイド資格を有している。かつ、理想的には豊富な野外活動、キャンプ経験を有している。
4)参加者及び指導者が適切な保険に加入している。
5)参加者に参加同意書を求めている。
6)カリキュラムの必須条件を遵守する。

Q.カリキュラムの必須条件はなんですか?

A.以下の条件を全て満たさなければなりません。
1)最低16時間以上、うち10時間以上を野外実習で行う。1泊のキャンプを推奨する。
2)トレーナーとマスターエデュケーターの役割と機能の理解。
3)LNT7原則の理解。
4)LNTの教授法(SPEC)の理解。
5)最低1回以上のLNTのティーチング。
6)アウェアネスワークショップの開催の仕方。
7)LNTJの役割と機能の理解及びウェブ情報の紹介。

Q.補助講師もマスターエデュケーターである必要はありますか?

A.トレーナーであれば、補助講師になることができます。ただし、主任講師と同等の応急処置や活動に合ったガイド資格を持っていることが業界基準です。また少なくとも1泊以上のキャンプ経験を持っていることが望ましいです。

Q.参加者に条件はありますか?

A.参加者に条件はありませんが、ある程度のアウトドア経験やキャンプ経験がある人の方が、LNTを現実的に理解することができます。

補足:Okamura(2021)によれば、宿泊を伴う登山経験のある子どもは、LNTのワークショップによって、環境への態度が向上し、その後の登山中もLNT行動を実践するのに対して、登山経験のない子どもは環境への態度が一時的に低下し、登山中も経験者に比べLNTが少ないことが報告されています。つまり、アウトドア経験のない人にLNTテクニックを指導すると現実的な場面がイメージできず、アウトドアへの興味も薄れてしまうことを示唆しています。

Q.参加者に人数制限はありますか?

A.人数制限はありませんが、LNTのティーチングを行うことを考えると、あまり多すぎても参加者の学習の機会を維持できず、学びの質を下げてしまうことになります。

参加者が7名以上いる場合は、複数人で1つのトピックのティーチングの計画、指導を行うことが望ましいです。

また、ティーチングを行うグループの人数が多すぎても、一人一人の責任や学びが深まらず、トレーナーとしての資質が身につきません。

1グループ最大3名程度で7原則を分担した21名程度が、トレーナーコースの最大催行の目安にしてください。

Q.参加者の最少催行はありますか?

A.原則的にはありませんが、LNTのティーチングを行うことを考えると、ある程度の対象者は必要です。

7人未満の場合、誰も担当しない原則は、指導者がティーチングのデモンストレーションを行うことも可能です。

また、参加者のレディネスが伴えば、一人が2回ティーチングを行うことも可能です。1回目の反省点を活かして2回目を計画、指導できるので、LNTの教授法の理解はより深まります。

Q.参加費に規定はありますか?

A.参加費に特別な規定はありませんが、指導者に対しては適切な指導料を支払うべきです。彼らはLNTの資格と、自らの野外指導スキルを維持するために、多くの時間と経費を費やしています。

コースを主催する団体は、人件費、教材費、運営費、保険料などから、コースの開催を継続できる程度のできる限り安価な参加費を設定することを推奨します。

Q.16時間を早朝から深夜まで1日で消化することは可能ですか?

A.1日のコースは認められていません。必ず2日以上費やしてください。可能であれば、1泊キャンプをすることLNTの理解をより深めるために推奨します。

Q.2泊3日でコースを行うことは可能ですか?

A.むしろ推奨します。2日のコースでも、十分にカリキュラムを消化することはできますが、3日間で、1日目の夜にティーチングの準備をしっかり行う時間を取ることで、ティーチングの質がグッと上がります。

トレーナーコースは、LNT指導者のとしての資質を養うだけではなく、これからともにLNTを伝えていく指導者のネットワークづくりの役割もあります。2晩ともに過ごすことで、参加者の人間関係の向上にもつながります。

Q.事前の手続きはありますか?

A.LNTJとコース開催同意書を締結しなければなりません。同意書のないコースの参加者は、トレーナーとして認められません。そのため、LNTJでの告知期間も考慮し、少なくとも1ヶ月前までには、コース開催同意書を提出してください。公開しないコースでも、LNTJとの同意書は必要です。

コース開催同意書は、メンバー専用サイトのマスターエデュケーターのみが閲覧できるフォルダからダウンロードできます。

Q.事後の手続きにはどのようなものがありますか?

A.以下の手続きが必要です。
1)修了者の登録(ロスター)
2)最低個人スタンダードメンバーへの登録及び入金
3)参加同意書の送付
4)コース評価の送付

コース参加者分の入金確認後、LNTJからメンバー専用サイトのアカウント情報及び、年度別ステッカーを送付します。

Q.資格なので不合格になる人もいますか?

A.以下の場合、トレーナーとしての資格を与えるべきではありません。マスターエデュケーターはトレーナー資格を出せる権利と、その資質を満たさないものに資格を与えない義務があります。資格と修了証は全く意味が異なります。基準を満たさない指導者が輩出されることは、LNTのミッション、ゴールの達成を妨げます。
1)参加者が全てのカリキュラを消化しなかった場合
2)LNTのスキルを適切に実践できない場合
3)LNTの考え方を適切に人に伝えることができない場合
4)LNTの原則に基づいた行動ができない場合

Q.ティーチングのふりかえりは必要ですか?

A.必ず必要です。ティーチングに対するフィードバックは、LNTトレーナーコースの最も大切な要素の一つです。

フィードバックの提供者は、できる限り参加者同士が行うことが望ましいです。指導者は、参加者が気づかなかった盲点を追加して、フィードバックを補完してください。

フィードバックの方法は、対象者の成長を目的として行ってください。LNTではハンバーガーメソッドによるフィードバックを推奨しています。

フィードバックの目安として、ティーチングの評価シートをメンバー専用サイトからダウンロードできます。

Q.トレーナーコースの教材はありますか?

A.マスターエデュケーターのテキストに基づいて、コースや参加者に合わせて教材を作成してください。

LNTが公式に出版する教材やゲームを用いることで、安心して、質の高いトレーナーコースを開催することができます。

Q.初めてトレーナーコースを開催するので不安です。サポートしてもらえますか?

A.LNTJでは、日本各地で活躍する経験豊富なインストラクター、マスターエデュケーターを紹介することができます。

もし、最初のトレーナーコースの企画、指導で不安な場合は、LNTJが斡旋するインストラクター、マスターエデュケーターを主任講師として、コースを開催し、皆さんは補助講師として指導経験を積むことをお勧めします。

ある程度自信が付いたら、主任講師として自分のコースを主催し、質の高いトレーナーコースを提供することで、参加者の満足度につながり、口コミなどで評判が広がり、新たな参加者の獲得などにもつながることでしょう。