冬季ハイキングの5つのヒント

 ここ数年、雪不足に頭を抱えていた人も多かったのではないでしょうか。今年は近年稀にみる大雪になり、2020年12月には積雪量観測史上1位になった地点もあったようですね。そんな冬は、ウィンタースポーツに限らず、アウトドアに出かけるチャンス到来です。冬のハイキングは、夏とは一味違う魅力が詰まっています。感染予防しながら出かけてみましょう。今回は「冬季ハイキング」を楽しむための5つのLeave No Traceのヒントをお伝えします。

○非常時に備えた準備を

 自分自身の計画した旅行を楽しむためには、自然が与える様々な非常事態に備えておく必要があります。当たり前ですが、冬のハイキングとなれば極寒の中を歩くこともあるでしょう。しかし、ハイキングを続けていると次第に体が温まってくることがあります。時には暖かくなりすぎることもありますね。その場合は、簡単に着脱できるウェアを所持しておくとベストです。特に冬場は、行動時と休憩時の体感温度が大きいため、ウェアの重ね着などで工夫しましょう。

○人気のトレイルにアクセス

 ウィンターシーズンは、サマーシーズンの間、人で賑わう人気のトレイルコースを訪れるのに最適な時期でもあります。澄んだ空気、広がる銀世界、静かな山の中は、夏とはまた違う魅力を放っています。このような時期でもありますから、混雑する日程や時間を避けることで、人気トレイルコースを堪能することができ、かつ自然への影響を軽減させることができます。

○登山道を外さないように

 15cmほど積もった深い雪となれば、ある程度耐久性のある地表となりますが、それが溶けてしまうと、登山道やその周りの植生に損傷を与えてしまう可能性があります。深い雪の上を歩くことができない場合は、登山道周辺の植物への浸食や損傷を避けるために、濡れている・ぬかるんでいるところ、または凍っている場合にも、登山道の真ん中を歩くようにしましょう。そのためには、防水性のある靴や冬季ハイキング用の道具など適切な道具の準備・使い方の確認を忘れずに。

○遠くから野生動物を見る

 冬となれば、野生動物に出会ったり、動物たちのフィールドサインを見かけることも珍しくありませんね。冬山の中を生きる野生動物たちは、この厳しい冬を乗り越えるために一生懸命に活動しています。その力強い姿に感動することでしょう。私たちは決して近づくことなく、常に遠くから観察することを忘れてはいけません。たとえどんなに空腹そうに見えても、決して餌は与えないでくださいね。

○適切な排泄物の処理

 登山には必ずついて回る問題「山のトイレ」。冬山でのトイレは特に注意が必要です。雪を掘って用を足した場合、そのままでは分解までに時間がかかってしまう上に、春先になれば出てきてしまう可能性があります。携帯トイレ等を持参し、すべて持ち帰ることが原則ですが、それができない場合は、トレイルから少なくとも15m、水源から少なくとも60m以上離れたところに、動物が掘り起こさないよう雪の中深くに埋めるようにしましょう。冬山では、より事前のトイレ確認が大切ですね。参考までに、以下のブログもご覧ください。

Author: わ か

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