原則1 事前の計画と準備
適切な旅行の計画と準備をすることによって、旅行者が安全かつ楽しく旅行の目的・目標を達成すると同時に、自然へのダメージを最小限に抑えることができます。野外旅行となると、旅の途中で装備を追加したり、情報を入手したりすることが困難になります。計画や準備が不十分だと、せっかくの旅行の目的を達成できないばかりか、環境に必要以上にダメージを与えたり、活動によってはリスクの可能性を高めたりすることもあります。旅行に行く前には、目的地の情報収集、活動に必要な知識や技術、万が一を考えた装備を事前に準備しましょう。
旅行計画が重要である理由
- グループや個人の安全を確保するのに役立ちます。
- 痕跡を残さないように準備し、資材のダメージを最小限に抑えます。
- 安全にそして楽しく旅行の目標を達成することに貢献します。
- 自然について学ぶ機会を増やします。
~旅行を計画する際に考慮すべき要素~
○旅行の目標(期待)を確認する。
➝どのような内容か、何をするのか、どのような目的・目標を達成するのか
○旅行参加者のスキルや能力を確認する。
➝どのようなメンバーか、何人で行くのか、アウトドアの経験は?
○訪問する予定の地域に関する情報を収集する。
➝インターネット・ガイドブック・地図、土地管理者へ問い合わせ
○目標、スキル、能力に合わせて旅行活動を計画する。
➝旅行日程、アクテビティ、目的・目標を総合的に考えて計画
○快適さ、安全性、自然への影響を考慮した資材や衣服を選択する。
➝必要なものを必要な分だけ
~考慮すべきその他の要素~
○天気
-天気・気温、週間天気、天気図・気圧の変化、高層天気図など
○地形
-登りor下り、谷or尾根、コルorピーク
○ルール/規制/制限
-その土地のルール確認、規制された道はないか、制限された区域はないか
○グループのサイズ・ハイキング速度と予想される食物消費
-規制、旅行目的、および痕跡を残さない基準を満たしていますか?
-残り物は無駄を作り、痕跡を残してしまうことをお忘れなく…