LNTを秋川流域の市民、行政、産業をつながくハブにしたい

一般社団法人フォースウェルネス代表 宮入正陽

今回は、東京都あきる野市を中心に活動する、一般社団法人フォースウェルネスを紹介します。代表の宮入さんを、はじめスタッフの方々は、アウトドアレクリエーションによって受けたダメージを回復するためのホットスポットプログラムの一環として、お隣青梅市の御岳渓谷で行われたトレーナーコースにご参加いただきました。あきる野市の流れる秋川でも、多摩川同様に、夏季になると、河川敷でBBQによるゴミの残置が問題となっているそうです。今後、秋川、多摩川の上流部にあたる西多摩エリアで、LNTを活用して、ビジターのマナー向上や環境保全を目指します。

秋川は、多摩川の支流にあたり、あきる野市、檜原村を流れる清流です。名産の鮎は全国の品評会で準グランプリを獲得するなど、その水質の良さには折り紙付きです。秋川の広々とした谷を、浅い水深で緩やかな流れを特徴とし、今でも周辺の住人は川と密接に関わった生活をしています。都心から電車や高速道路でも1時間程度と近いことから、昔から川遊び、キャンプなどが盛んなエリアでもあります。一方で、それを目指して訪れビジターに対して、アウトドア活動のガイドラインや、情報発信が乏しく、シーズンになるとゴミ問題や、河原での直火の問題も起こっているそうです。

一般社団法人フォースウェルネスは、社会課題の解決を団体のミッションとしており、この秋川流域のゴミ問題の解決も事業の一つです。Akikawa River Cleanupという活動を通じて、あきる野市内外の市民に対して、ゴミ問題の解決と秋川の魅力を発信しています。主として周辺の子供たちを対象としたスクール事業を軸として、秋川のみならず、地元の林業、放置農地、空き家問題など、さまざまな社会課題と、子供たちの教育を結びつけて、魅力あるプログラムを発信しています。

代表の宮入さんは、これまでの数多くの環境認証プログラムを手掛けており、その中でも、LNTの魅力を次のように語ります。

1)内容が実践的で、かつ誰でも実践できる手軽さとシンプルさがある。環境に関わる団体は、いろいろな考え方を持つ団体があるが、LNTをベースラインとして、多くの団体とつながることができる。

2)自然へのダメージを考えた時アウトドアレジャーだけではなく、林業、農業などによるダメージも現実的に見過ごすことができない。これらの事業者の方々と協働するときに、LNTが共通言語になる。

3)シンプルに商標、ロゴや、見せ方がカッコいい。環境問題は、これから未来を担うZ世代の若者たちに、受け入れられることがとても大切。

いろいろなタレントが揃い、抜群にフットワークの良いこの団体の、西多摩エリアでの活動に目が離せません。


団体紹介募集

リーブノートレイスジャパンでは、団体メンバーの皆さんから、みなさんの活動の紹介を募集します。自身の活動を、ブログや、YouTubeでの紹介を希望される方は、事務局までご連絡ください。取材後、LNTJのブログに掲載されるほか、毎月15日に配信されるメールマガジンにて、全国のLNTの仲間たちにご紹介させていただきます。

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