LNTを通じてビジターとガイドを繋ぐハブになりたい
大須賀太郎さん(北海道洞爺湖温泉アウトドドアセレクトショップZeroday)
大須賀さんは、奥様の故郷である、北海道洞爺湖温泉にて、アウトドアの愛好者や旅人をサポートするために2020年に開業した、アウトドドアセレクトショップZerodayのオーナーです。2022年の春に、LNTトレーナーを取得され、なんと北海道第一号の団体メンバーにご登録いただきました。
大須賀さんの活動する、洞爺湖周辺は、支笏洞爺国立公園に属し、洞爺湖有珠山ジオパークに認定されるなど、北海道の中でも自然が豊かで、アウトドア活動のメッカです。
大須賀さんとLNTとの出会いは、2019年に奥様といったジョン・ミューアトレイルでした。アメリカの国立公園は、パーミションの手続きさえすれば、LNTの原則に基づき、ハイカーが自由に旅をしたり、キャンプをすることができ、その自由さがとても印象に残ったそうです。
一方、洞爺湖周辺では、ルールや規制が多く、アメリカの国立公園で感じたような、自由で、自己責任で楽しむアウトドアが、日本の国立公園ではできないと感じていました。
そんな中、たまたま2022年春に石狩市で行われたLNTトレーナーコースの情報を目にし、コース参加を決められたそうです。
また、大須賀さんは、オーナーを務めるZerodayを、ビジターとガイドを繋ぐハブのようなお店にしたいと夢をもたれています。同じくアメリカの国立公園のビジターセンターは、環境学習、ガイドツアーの案内、お土産ショップ、許認可を行うレンジャーステーション、ときにはスーパーマーケットなどが一つの施設の中にあり、国立公園観光で、必然的に人と情報が集まり、ビジターセンターを起点に国立公園の観光が始まる様子を目にしました。
Zeroday開業当時は、洞爺湖周辺にアウトドアギアショップがなかったこともあり、現在の業態を選ばれましたが、コロナが明けた今、洞爺湖温泉に観光に来てくれたビジターが立ち寄り、そこにくれば、洞爺湖温泉観光や、ガイドツアーの情報が手に入る、インターフェイスになることを目指しています。
移住3年目を迎え、地元のガイド、環境教育者とのつながりもでき、将来は、洞爺湖周辺でキャンプ場も経営し、そんな素敵なアウトドアのプロの人たちと、LNTを学べる理想的なキャンプ場を作ることも夢に見ています。