原則5:低体温から命を守れ

2020年10月LTNトレーナー四徳温泉コースLNT原則5たき火の最小限の影響

焚き火は、人間のアウトドアを楽しむ行為で、もっともインパクトが大きい活動の一つです。そのため、LNTでは、熱源を得る必要があるのであれば、できるかぎりストーブを推奨します。一方で、緊急事態で、焚き火を起こすことができるのは、野外指導者としてとても大切な技術です。例えば、低体温の予防や処置です。

目的

このように野外ではどうしても焚き火をしなければならない時もあります。そこで、このワークショップでは、同じを目的を達成するために、いかに環境へのインパクトが少なく焚き火ができるかLNTテクニックを学ぶことを目的としました。

導入

山の中で、冷たい雨が降り出し、低体温の危険性があります。その時山の神が降臨して、焚き火を起こすための道具を与えてくれました。ちょっとした工夫でも、楽しい雰囲気を作ることで、その後の活動のモチベーションや、グルーブの雰囲気がとてもよくなります。

条件設定

条件設定は、班ごとの課題の結果を比較する上でとて大切です。この時は、以下の条件設定をしました。
1)20分で燃やし切る
2)炎の高さが10cm以上になる
3)灰になるまで燃やす
特にたき火のワークの場合は、環境への実際のダメージを考え、課題への取り組みを制御するためにも、。条件は重要ですね。

また、このワークショップで、近くの山小屋にある装備を2つまで使って良いという工夫をしました(山小屋があるのなら、山小屋に逃げ込めば良いと思いますが….)。この工夫により、各グループが全く違う方法で課題に取り組むことにより、いろいろな成功例や失敗例があり、単に正解を学ぶだけよりも、より深いたき火の原理やバリエーションを理解することができました。

実践

鉄板を敷くグループ、薪を敷くグループ、バケツを使うグループなど、いろいろな工夫が挙げられました。また、早く灰になるように、薪の太さなども、グループによって様々でした。今回は、みなさんエキスパートの方々だったので、ほっておいてもすぐに火をつけることができましたが、対象によっては、火を付けること自体が課題でなければ、火の付け方の指導や着火剤なども柔軟に検討する必要があるかもしれません。火がつかないと一番大切な焚き火の影響を体験することができませんからね。

フィードバック

全ての班が課題を解決した後で、各グループの工夫した点、その結果どの程度、環境や使った道具へのインパクトを抑えられかなど、フィードバックをしました。それぞれのグループの成功例、失敗例を通じて、どうしたらインパクトの少ない焚き火ができるのか、帰納的に結論を導き出します。ワークショップで一番大切なところの一つです。

フォローアップ

LNTトレーナーコースは、ティーチングの仕方を学ぶだけではなく、正しいLNTテクニックを理解する場でもあります。参加体験型のワークショップでは、完璧なテクニックや結論に常に至る訳ではありませんので、スチューデントティーチングの後に必ずインストラクターから、正しい知識や技術のフォローアップを行います。

留意点

今回の焚き火は、主催団体の施設内で行い、現実的なダメージがない最小限の焚き火で行いました。一方、焚き火が禁止されているところや、ワークショップを行うことによって、現実的なダメージを残したり、回収不可能な炭を出してしまっては、教育とは言えません。特に焚き火のワークショップでは、インストラクターも、スチューデントも、使うフィールド、課題の出し方などを、慎重に検討する必要があります。

LNTトレーナーコース

LNTのワークショップの開発、指導にはLNTトレーナーコースで、専門の指導法を学ぶことにより、より効果的にLNTを伝えることができます。

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