原則4文化的遺跡は見て楽しもう

2020年10月LTNトレーナー四徳温泉コース

LNTでは文化的遺跡もダメージを与えない対象と考えます。自然環境はインパクトを与えてもいつかは回復しますが、文化的遺跡は一度インパクを与えると、仮りに修復したとしてもそれは本来のものではなくなり、学術的価値や景観を永遠に損なうこととなります。

目的

遺跡は一度ダメージを与えると2度と戻らないことを理解します。
遺跡にインパクトの少ない楽しみ方を理解します。

手順

1)古代人役、現代の観光客役、現代の遺跡管理者役(行政職員、学術員など)のグループを決定します。

2)古代人役は、木材、石等の自然物を使い、芸術的なモニュメントを完成させます。2度と再現できないような絶妙なバランスのモニュメントが適しています。

3)現代の観光客役は、それらに触れ崩してしまったり、一部を持ち帰ったり、落書きなどをします。

4)現代の遺跡管理者役は、なんとかそれを修復を試みます。

5)ファシリテーターは、事前に2)をスマートフォンや、タブレットで写真をとっておき、4)と比較します。

6)遺跡をどのように楽しんだらよいかグループで議論します。

評価

指導者が、子ども役となり、遺跡に触れとうとします。各グループで保護者役となった人が、子どもに遺跡に触れさせないように説明します。このワークショップを通じて、なぜ遺跡に触れてはいけないのか、触れたらその先どうなるのか、子どもでも納得できるように説明できるかロールプレイすることで、ワークショップの理解を評価します。

LNTトレーナーコース

LNTのワークショップの開発、指導にはLNTトレーナーコースで、専門の指導法を学ぶことにより、より効果的にLNTを伝えることができます。

Author: Master Educator