原則2ダメージの始まりかけたキャンプサイトは使わない
人間が心理的にキャンプを設営したいなあっとい思う場所は大体一致していますし、ましてや前にテントを張った痕跡がある時は、むしろ安心してその場所を使いたくなってしまうものです。
実はこの心理的安心や、新たなテントサイトを見つけるめんどくさいという気持ちが、回復可能なテントサイトの痕を、回復不可能なダメージしてしまう間違った判断です。
このワークショップでは参加者のイマジネーションをフルに活用してもらい、テントサイトの繰り返しの使用によるインパクトを理解することが目的でした。
手順
1参加者を適当なグループに分け、それぞれのグループに、土壌役、立木役、石役、キャンパー役などになってもらいます。自然物役は、それぞれの役割をロールプレイます。
2自然物役には、初めて人間にテントを張られた「気持ち」になってもらい、キャンパー役の人は、実際に、シートやロープを用い、立木や石を利用して土壌役の人の上にテントを立てるロールプレイをします。
3自然物役の人は、初めて人間にテントを張られ、ダメージを受けた場所や、その程度を、発表します。あくまでその自然物になりきってもらうことが大切です。
4次に前回どのようにテントを張ったか全く知らない人が、同じ場所でテントを張ります。自然物役の人は、前回ダメージを受けた場所をイメージしながら、2回目の設営でそのダメージがどのように変化したか、想像します。
5最後に同じ場所に続けてテントを張ることにより、より悪化した、もしくは変化のないダメージを、土壌、石、立木などの自然物役ごとに発表します。このワークショップによって、繰り返しのテント設営によって、ダメージが深刻化する自然物、インパクトを受けずらい自然物を理解します。
備考
このワークショップは、自然物役の人の客観的な分析とイマジネーションがとても大切です。過剰にインパクトを受けたとフィードバックしてもリアリティがないですし、インパクトを想像できなくても、どんなテント設営をしても良いのかという結果になってしまいます。この課題を始める前に、自然物役の人への、イマジネーションを最大限に発揮した、現実的なダメージを想起できるフレーミングがポイントとなります。